- どんなめっきが可能ですか?
- めっきに関しては、バレル処理(回転処理)なので、およそ50mm以下の小物部品であれば社内で対応できます。
小さいものは0.8mm以上が量産自動ラインでの対応が可能です。それ以下のサイズでも試作からスタートすることができます。
電解研磨や洗浄については、50mm以上のサイズでも静止処理で対応可能です。
めっきの種類は「会社案内ページ」の通りですが、他の加工や50mm以上の大きさの製品でも、
協力会社様との連携により受注可能です。
- めっき厚さの指定がないのですが、どのくらい必要なのですか?
- 図面の指定がない場合は、めっきの目的により判断します。
ニッケルめっきであれば通常は装飾目的や短期防錆目的で使用されることが多いので、
JIS規格の1級(3μm以上)や2級(5μm以上)が目安となります。
銅めっきの場合は、浸炭防止など、明確な目的がある場合が多いので、ユーザーとの取り決めが必要です。
また、装飾目的のめっきであれば、色目の経時変化を念頭に置くべきで、
クリヤー処理やその他の変色防止方法も含めて検討する必要があります。
- RoHS等の環境関連規制に対応できていますか?
- RoHSに関しては、6物質の意図的使用が一切なく、完全な対応ができております。
Reachなど他の規制に関しては、個々の規制対象物質についての調査が必要ですが、
製品に「めっき」として含有されるのは、ほぼ純粋な「金属」なので、ほとんどの有機物は非含有です。
また、工程内で使用している毒・劇物も製品には一切含まれません。
- 少量なのですが対応できますか?
- 少量品も喜んでお受け致します。ただし、後日量産で大量に流動した場合に、膜厚や外観など、
仕上がりに違いが出る場合があります。予め打ち合わせをさせて頂きます。
- 装飾めっきでクリア塗装は可能ですか?
- 可能です。ただし、カゴ処理となるため塗装ムラが避けられず発生します。
塗装ムラがNGの製品については、「吹き付け塗装」をする必要がありますが、社外処理となります。
- 異品混入をゼロにして欲しいのですが。
- 当社では、製造工程内で様々な混入防止策をとっており、また出荷前に製品に応じた異品混入の選別検査を行っております。
正直なところ現状でも完全ではありませんが、あくまで「異品混入をゼロにすること」を最終目標にし、
検査方法や工程内での改善を続けております。
- 図面に「打痕・キズなきこと」の指定があるのですが。
- バレルめっきである以上、「打痕・キズ」をゼロにすることはできません。
ただ、製品により許容されるレベルがあるはずなので、吸引乾燥機を使用するなど、
極力打痕・キズが発生しない方法を検討します。
- 寸法公差の管理をして欲しいのですが。
- めっきとしては、「決められた箇所でのめっき膜厚」を規格範囲で管理することになります。
必要な寸法精度を確保できるようなめっき膜厚の規格を、試作の中で決定させて頂きます。
- 鉄素材の製品で、後で錆が出ては困るのですが。
- 鉄錆の発生については、使用環境に合わせためっきを選択する必要があります。
屋外環境や腐食性の高い環境であれば、亜鉛めっき等を検討する必要があります。
屋内の通常の生活環境であれば、ニッケルめっきでも可能ですが、保管や輸送環境、
また取り扱いの方法次第で、錆が発生するおそれはあります。
- (めっき前の)製品が錆びていても大丈夫ですか?
- 錆びている箇所は表面に、凹みができています。
錆を取ってめっきをすることは可能ですが、錆びた箇所は正常な箇所よりも粗いめっきとなり、錆びやすい状態になっています。
めっき前の段階で研磨をして平滑にするか、めっきを厚くするなどの対応が必要です。
いずれにせよ、「後でめっきをするから錆びても良い」ということはなく、
めっき前の段階でも錆が発生しないように保管をする必要があります。
- 個人からの受注はできますか?
- 個人様からの受注も可能ですが、試作ができることが前提です。
試作ができない場合は、製品が不良となった場合のリスクは負いかねます。